プライベート市場は最も急成長している市場セグメントの一つですが、これまでは透明性の低さやアクセスの難しさといった課題を抱えていました。しかし、こうした状況は変わりつつあります。その一因として、投資戦略ごとのパフォーマンスを比較・評価できるプライベート市場ベンチマークが充実してきたことが挙げられます。前回のブログでは、プライベート市場ベンチマークのパフォーマンスについてご紹介しました。
今回のブログでは、ケンブリッジ・アソシエイツのベンチマークが果たす重要な役割について考察するとともに、適切なデータを活用することで、プライベート市場ベンチマークの有用性をどのように高められるかについて解説します。
プライベート市場のベンチマーク評価
ケンブリッジ・アソシエイツは50年間にわたり、複雑なプライベート市場で投資判断を行う投資家に対して、パフォーマンス評価ツールと詳細な知見を提供してきました。同社のプラットフォームには現在、1万本を超えるプライベート投資ファンドのデータが収録されており、同社はプライベート市場の発展を推進する上で重要な存在であるとともに、アドバイザーとしての役割も担っています。ケンブリッジ・アソシエイツのベンチマークは、同社が培ってきた豊富な専門知識とプライベート市場の参加者との緊密な連携から得られる信頼性の高い知見を提供しています。これにより、投資家が投資機会を見極め、リスクを管理し、ポートフォリオのパフォーマンスを高めることに貢献しています。
S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは、ケンブリッジ・アソシエイツと協力し、変化する市場環境に対応したプライベート市場向けソリューションを投資家の皆様に提供しています。
信頼できるデータの確保が重要
プライベート投資のパフォーマンスをベンチマークに基づいて正確に評価するには、厳格なプロセスに加え、信頼できるパフォーマンス・データを確保することが不可欠です。プライベート市場では、その信頼できる情報源となるのがファンドの財務諸表です。ケンブリッジ・アソシエイツでは、プライベート投資ファンドの運用会社からデータを直接収集しており、これらのデータは、様々な投資戦略や地域をカバーする運用会社から匿名で提供されています。また、機関投資家レベルの高品質なデータを確保するため、データを提供する運用会社を厳格に審査しています。
その結果、プライベート市場における多様な投資機会を反映し、詳細な区分にも対応したプライベート投資ベンチマーク・ユニバースが構築されています。各ベンチマークは、プライベート・エクイティ、ベンチャー・キャピタル、プライベート・クレジット、実物資産の4つの主要戦略に分類されるほか、プライベート・エクイティとベンチャー・キャピタルを組み合わせた総合ベンチマークも提供されています。
サブ戦略には、バイアウト、グロース・エクイティ、劣後資本、ディストレスト・デット、インフラストラクチャー、不動産、セカンダリー、及びファンド・オブ・ファンズなどが含まれ、地域、規模、セクター別にさらに細分化することも可能です。





