iBoxxアジア・ボンド・ファンド(ABF)指数は、アジアの8つの地域(中国本土、香港特別行政区、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、及びタイ)の現地通貨建てソブリン債及び準ソブリン債のパフォーマンスを反映しつつ、投資可能性及び流動性の最低基準を維持するように設計されています。これらの指数は、グローバルなiBoxx指数シリーズの不可欠な部分であり、正確かつ客観的なベンチマークであるため、債券市場及び債券投資のパフォーマンスを評価することができます。
1. ABF汎アジア指数は20年前に算出を開始した。市場環境が変化する中で、この指数は長年にわたりこうした変化どのように適応してきたか?(S&P DJI)
iBoxx ABF汎アジア指数は、東アジア・オセアニア中央銀行役員会議(EMEAP)が創設したアジア・ボンド・ファンド2(ABF2)の公式ベンチマークであり、2005年に設定されました。この取り組みは、アジア地域の債券市場の発展を強化・拡大することを目的としています。この取り組みの一環として、アジア諸国の外貨準備の一部を、9つの現地通貨建てパッシブ債券ファンドを通じて現地通貨建て債券に集団投資するように指定されました。この指数はアジアの8つの市場(中国本土、香港特別行政区、インドネシア、マレーシア、シンガポール、韓国、タイ、及びフィリピン)をカバーしています。
2005年当時におけるアジアの国内債券市場は現在とは大きく異なっていました。2005年12月31日時点で、iBoxx ABFの対象市場において政府及び中央銀行が発行する債券の総市場規模は1兆5,650億ドルに過ぎませんでした。2008年の世界金融危機や、新型コロナウイルスの感染拡大など世界的に重大なイベントを含む期間において、総市場規模は前年比で一貫して増加傾向(僅かに変動した期間を除く)をたどっています。このことは、この地域の債券市場が安定した成長軌道をたどっていることを示唆しています。この数値は 2024年9月30日時点で17兆4,570億ドルに急増し、年平均成長率(CAGR)は 13.47%に達し、約20年間で11倍に増加しました。
対象市場の成長速度は市場によって異なっており、一部の市場は総市場規模及び流動性の両方で、他の市場よりも急速な成長を遂げています。図表2に示されているように、対象市場のウェイトは過去20年間にわたり大きく変化しています。例えば、中国本土のウェイトは11.24%から25.00%(指数メソドロジーに基づき25%を上限としている)に上昇し、インドネシアのウェイトは5.99%から8.39%に上昇しました。一方、香港特別行政区のウェイトは18.30%から8.19%に低下し、韓国のウェイトも20.67%から15.42%に低下しました。これらの変化は全て相対的なものであり、iBoxx ABF汎アジア指数における他の適格市場との比較に基づいています。

