概要
• S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは2002年にSPIVA米国スコアカードを最 初に発行しました。それ以来、このスコアカードはパッシブ運用とアクティブ 運用の議論において高い注目を集める調査となっています。弊社はこれま で長年にわたって積み上げてきた経験を生かし、ここ数年でスコアカードの 対象をオーストラリア、カナダ、欧州、インド、南アフリカ、ラテンアメリカ、そし て日本に拡充しました。このレポートでは、主にSPIVA日本スコアカードの結 果を紹介しています。このレポートにより、パッシブ運用とアクティブ運用に 関する議論が決着するわけではありませんが、各市場セグメントの中でどち らの運用戦略が有効に機能したかを調査することにより、有益な情報を提 供できるものと期待しています。
• SPIVA日本スコアカードでは、アクティブに運用されている日本の投資信託 についてそれぞれのベンチマーク指数に対するパフォーマンスを1年、3年、 5年の投資期間にわたり報告します。このスコアカードでは、646以上の日本 の大型株、中型株、小型株の株式投資信託についてリターンを評価しました。 また、グローバル市場、国際市場、新興国市場、及び北米市場を投資対象 とする503以上の国際株式型ファンドについてもリターンを評価しました。
• 国内株式ファンド:日本の株式市場は2016年6月末までの12ヶ月間におい て低調な展開となりました。S&P/TOPIX 150指数、S&P日本中小型株指数、 S&P日本500指数はそれぞれ24.3%、15.9%、22.8%の下落となりました。 同期間において、大型株ファンド及び中小型株ファンドの大半がそれぞれの ベンチマークよりも小さな損失にとどまり、平均リターンはそれぞれ20.3%、 7.4%のマイナスとなり、3年及び5年の期間よりも良好な結果となりました。