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流動性の状況:S&P DJIの指数に連動する取引(2024年)

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流動性の状況:S&P DJIの指数に連動する取引(2024年)

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Anu R. Ganti

Head of U.S. Index Investment Strategy

S&P Dow Jones Indices

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Tim Edwards, Ph.D.

Managing Director and Global Head of Index Investment Strategy

S&P Dow Jones Indices

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Igor Zilberman

Senior Lead, Capital Market Investment Strategy

S&P Dow Jones Indices

  • この記事に含まれる指数 S&P 500

エグゼクティブ・サマリー

健全な取引エコシステムは、活発に取引を行う戦術的トレーダーからバイ・アンド・ホールドのパッシブ投資家に至るまで、さまざま頻度で取引を行う市場参加者に対して、価格の透明性、市場の効率性、及び市場の信頼性をもたらします。本稿では、2023年末のデータから分析をアップデートし、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス(S&P DJI)が開発した指数に連動する上場商品の取引量を調査しました。様々な資産クラスや商品タイプにわたり得られた結果では、世界の資本市場において指数連動商品の存在感が高まっていることが明らかになりました。

  • S&P DJIの指数に連動する商品の取引量の経済的価値は2024年に50兆ドル増加しました
  • – 指数連動商品の取引はますます活発化しており、S&P DJIの商品全体における保有期間の中央値は222日から198日に短期化しています。
  • 当社では、セクター別及び業種別の商品が、市場見通しを表現する上で重要な役割を果たしていることに焦点を当て、これらの指数に連動する上場先物の利用が増加していることに注目しています

流動性の状況:S&P DJIの指数に連動する取引(2024年): 図表1

指数連動商品の取引動向を調査・分析することが重要な理由

50年前にはほとんど存在しなかったインデックス・ファンドは現在、世界の金融市場で重要な役割を果たしています 。パッシブ運用の拡大は、取引可能な(つまり、上場している) 指数ベース商品の利用状況の拡大と歩調を合わせており 、これらがともに拡大することにより、アクティブ運用とパッシブ運用の両方の利用者にメリットをもたらす可能性があります。 これらのメリットの1つは、市場の価格発見機能の強化です。例えば、現在ではS&P 500®に連動する商品(先物や上場投資信託(ETF)など)が世界各地の取引所に上場されており、これらを組み合わせるとほぼ24時間取引が可能です。したがって、投資家は夜間の出来事が投資対象に与える影響を評価するのに、これまでは投資対象が取引される株式市場が開くのを待つ必要がありましたが、もはやその必要はなくなりました。実際に、米国株式市場の開始時には、直前まで取引されていた先物価格とほぼ同じ水準で寄り付く場合が多くなっています。

もう1つのメリットは、市場の効率性向上です。例えば、The 500™に連動するETFの気配値は、The 500™に連動する流動性の高い取引エコシステムにより支えられている場合があります。これにより、アービトラージャーやマーケット・メーカーは、ある商品での取引と別の商品での取引(例えば、The 500™に連動する先物やオプションといったデリバティブ)を組み合わせることで、ミスプライシングを最小限に抑えることが可能となります。

一方で、アービトラージャーや高頻度取引を行う市場参加者は、指数連動商品の価格差を収益機会として活用しています。こうした行動により、指数の価格、構成や比率、さらには算出方法のあらゆる変更が綿密に精査され、結果として市場全体の透明性が高まっています。

S&P 500のような指数は対象市場を忠実に反映し、ライセンスを受けた金融商品はその指数に密接に連動しています。上記のアービトラージャーのような市場参加者が存在することで、この仕組みが維持され、市場の信頼が保たれています。

したがって、取引量データは高頻度取引を行う市場参加者の存在感を示すだけでなく、流動性の高まりにより生じる潜在的なネットワーク効果に関する指標としての機能も果たします。 すなわち、アービトラージャーがより厳しく「監視」する市場では、指数とその対象市場との連動性、さらには指数連動商品とそれらが追跡する指数との連動性がより強固に保たれると考えられます。

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