はじめに
米国の保険会社は2025年、490億ドルの上場投資信託(ETF)を保有していました。保険会社によるETFの保有額は前年に引き続き増加し、2025年には過去最高を記録しました。保険会社は2年連続でETFを大幅に買い越し、ETFの市場価格も上昇したことから、保険会社のETFの運用資産残高(AUM)は前年比25%増加しました。
当社は米国の保険会社を対象に、一般勘定におけるETFの利用に関する11回目の年次調査を行い、保険会社のタイプ別及び資産クラス別にETFの利用状況を分析しました。また、保険会社によるETFの取引動向がこの数年間でどのように変化したかについても検証しました。

ETF保有状況の分析
米国の保険会社は2025年末時点で490億ドルのETFを保有しており、前年から100億ドル増加しました。一方、米国のETF市場全体のAUMは13兆5,000億ドル 、米国の保険会社の一般勘定資産は14兆1,000億ドル に上っており、これらと比べると、米国の保険会社によるETF保有額(490億ドル)はごくわずかな規模にとどまっています。そのため、個別の保険会社によるETFへの投資動向が調査結果を大きく左右する可能性があります。図表1は、米国の保険会社によるETFの保有額について、過去20年余りの推移を示しています。
2025年には、米国の保険会社が保有するETFのAUMが25%と大幅に増加し、伸び率は集計開始以来の年平均成長率(CAGR)の2倍に達しました。3年間のCAGRはここ数年マイナスで推移していましたが、2025年にはプラスに転じました(図表2を参照)。
