はじめに
当社は米国の保険会社を対象に、一般勘定における上場投資信託(ETF)の利用に関する10回目の年間調査を行い、様々なタイプの保険会社や異なる資産クラスにわたりETFの利用状況を調査しました。また、この数年間において取引パターンがどのように変化しているかについても分析しました。保険会社によるETF保有額は比較的小さいため、個別企業の行動はより特異的な結果に影響を及ぼす場合がありますが、必ずしも幅広い傾向を示唆するものではありません。
米国の保険会社は2024年、393億ドルのETFを保有していました。3年ぶりに大手保険会社において大規模な資金流入が見られ、市場の上昇と相まって、ETFの運用資産残高(AUM)は前年比で14%増加しました。また、ETFの取引額も増加しました。

保有分析
米国の保険会社は2024年末時点で、ETFに393億ドルを投資しており、2023年から49億ドルの増加となりました。これは、10兆4,000億ドルに上る米国のETFのAUMのごく一部にとどまっており1、米国の保険会社の13兆1,000億ドルに上る一般勘定資産に占める割合もわずかとなっています2。したがって、1社のラージまたはメガ保険会社の行動が、市場の動向に非常に大きな影響を与える可能性があります。図表1は、過去20年間にわたる米国の保険会社によるETFの利用を示しています。
AUMは2024年に14%増加し、設定以来の伸び率を上回りました。ETFのAUMが増加したのは2021年以来となりました。ただし、2022年と2023年の減少を受け、3年間の年平均成長率(CAGR)は依然としてマイナスとなっています(図表2を参照)。
