はじめに
株式市場を取り巻く環境が急速に変化している中で、超大型株は市場に対して大きな影響を及ぼしているだけではなく、市場参加者のパフォーマンスや戦略的方向性を形作る上で決定的な要因となっています。S&P 500®の超大型企業は、ここ数ヵ月において市場全体に占める割合が高まっています。図表1は、時価総額で上位5社、10社、及び20社の累積ウェイトが1970年以降で最も高い水準に達していることを示しており、これらの超大型企業が市場動向に大きな影響を及ぼしていることが浮き彫りとなっています。

市場参加者はこうしたトレンドを認識し、様々な戦略を採用しています。超大型株を投資対象としている市場参加者がいる一方で、分散投資を追求している市場参加者もいます。また、S&P DJIもここ数年において、超大型株への投資を検討している市場参加者のニーズに応えるべく、超大型株指数のラインナップを拡充しています。
本レポートでは、以下の分野を深く掘り下げて分析し、重要なトレンドや洞察を明らかにすることを目的としています。
- S&P DJI超大型株指数の構築:指数構築に関するメソドロジーの概要を説明するとともに、これらの指数のセクター・ウェイト及び海外売上高比率を検証します。
- 過去及び相対的なパフォーマンス:S&P DJI超大型株指数の過去のリスク/パフォーマンス特性を分析し、その他の指数に対する相対パフォーマンスを比較します。
- アウトパフォーマンス及び分散投資に向けた戦略:最後に、均等ウェイト戦略またはその他のバーベル戦略がどのように超大型株指数をアウトパフォームする可能性があるか、あるいは分散投資を行う上でどのように貢献する可能性があるかを検証します。