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気候シナリオ、実質ゼロ、および不確実性

S&P 500® ESG指数: サステナブル・コアの定義

日本に焦点を当てる: カーボン・エフィシェント指数はどのようにESG環境を変えられるか

アジアの取引時間中におけるS&P 500®先物及びダウ・ジョーンズ工業株平均®先物の利便性

TalkingPoints: ESG要因をより有意義に活用する方法

気候シナリオ、実質ゼロ、および不確実性

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Ben Leale-Green

Senior Analyst, Research & Design, ESG Indices

エグゼクティブ・サマリー
• 温室効果ガス排出量実質ゼロ宣言に署名する運用機関が増え始めてお り、「ネットゼロ・アセットオーナー・アライアンス」および「ネッ トゼロ・アセット・マネジャーズ・イニシアチブ」に参加する運用機 関の資産はそれぞれ 5 兆 7,000 億ドルおよび 37 兆ドルに上っていま す

• 楽観的な目標を達成できたとしても、世界は 1.5℃シナリオを達成で きないと考えられています(図表 1参照)。
• 科学的コンセンサスによると、1.5℃目標を達成するためには、2050 年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする必要があります。一 方、2℃目標を達成するには、それよりも遅い 20702080 年頃まで に温室効果ガス排出量を実質ゼロにする必要があります。
• 絶対的温室効果ガス(GHG)排出量削減(特定のシナリオを追跡す る)では、これらの目標達成に合致している一方で、相対的温室効果 ガス排出量削減(原指数に対する削減)はより適切ではあるものの、 必ずしもこれらの目標達成に合致していません。
S&P PACT 指数(S&P パリ協定準拠気候変動指数)は、絶対的脱 炭素化目標を達成するように設計されています。

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S&P 500® ESG指数: サステナブル・コアの定義

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Reid Steadman

Managing Director, Global Head of ESG & Innovation

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Mona Naqvi

Global Head of ESG Capital Markets Strategy, S&P Global

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Daniel Perrone

Director and Head of Operations, ESG Indices

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Margaret Dorn

Senior Director, ESG Client Engagement North America

はじめに

サステナブル投資が拡大する中で、弊社では2019年4月にS&P 500 ESG指数の算出を開始しました。環境、社会、及びガバナンス(ESG)データに基づく指数は、企業が持続可能性に積極的に取り組んでいることを示すための単なる手段ではなく、投資家のポートフォリオにおいて小さな役割しか果たさない戦術的な投資を管理するためのツールでもありません。S&P 500 ESG指数及びその他のサステナビリティ指数は、戦略的かつ長期的な主要投資商品の基礎となるように構築されています。

ここ数十年にわたり、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスのようなESG指数に企業が採用されることは、持続可能性に配慮した責任ある企業として認められていることを示す証となってきました。こうした中で、企業はESG指数に採用されることを目指し、様々な利害関係者や目標を考慮しながら事業運営を行ってきました。しかし、世界的に有名なESG指数の採用基準は非常に厳しいため、ESG評価が最も高い一握りの企業しか採用されません。したがって、これらの指数では構成銘柄が偏る傾向があり、個人投資家や機関投資家はそれに伴うリスクを懸念しています。

S&P 500 ESG指数では、構成銘柄の選定基準にESG要因を組み込むと同時に、ベンチマークと同等のパフォーマンスを提供することを目標としています。S&P 500 ESG指数は、S&P 500構成銘柄の中の300社以上を採用しているため、S&P 500が持つ多くの特性を反映する一方で、サステナビリティ・プロファイルも改善しています。

本レポートでは、S&P 500 ESG指数の概要を説明します。この指数に関して投資家の興味を引く特徴は以下の通りです:

  • 指数メソドロジーが理解しやすい
  • 「財務的重要性」に基づいて指数を構築する
  • S&P 500 ESG指数とS&P 500のリスク・リターン特性が似ている
  • ESG特性の観点からすると、S&P 500 ESG指数はS&P 500よりも優れている
  • S&P 500 ESG指数のメソドロジーによって企業をどのように分類・選別するかを示す具体例となっている

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日本に焦点を当てる: カーボン・エフィシェント指数はどのようにESG環境を変えられるか

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Mona Naqvi

Global Head of ESG Capital Markets Strategy, S&P Global

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Ryan Heslin

Analyst, ESG Indices

はじめに

S&P グローバル・カーボン・エフィシェント指数シリーズは、指数のカーボン・エクスポージャーを削減しつつ、ベンチマークと同等のリスク/リターン水準を維持するように設計されています。特にこの指数シリーズは、以下のような形で企業の行動変化を促します。

  • 温室効果ガス(GHG)の排出量を開示している企業については、指数におけるウェイトを10%引き上げることにより、企業における透明性の向上を促す
  • 企業が指数における地位を向上させることに努めている中で、低炭素型ビジネスモデルへの移行を促す

上記の2つ目については、(1)温室効果ガス排出量に関するTrucostのデータに基づいて企業のカーボン・パフォーマンスを評価し、(2)世界産業分類基準(GICS®)の各産業グループ内で企業を十分位数に分類し、(3)それに応じて指数における企業のウェイトを調整します。ただし、温室効果ガスの排出量は業種によって異なるため、弊社のメソドロジーでは産業グループ内における炭素排出量の分布を考慮し、現在の技術を活用して企業がどれだけ排出量を抑えられるかを評価した上で、企業のウェイトを調整します。

例えば、炭素効率が非常に高いエネルギー企業が、排出量分布の広いエネルギー産業の中で最上位の十分位数に入っている場合、その企業は同業他社よりもはるかに優れている可能性があるため、120%の大幅なウェイトアップに値します。一方、排出量分布の狭いメディア産業の中で最上位の十分位数に入っているメディア企業については、同業他社よりも少しだけ優れているに過ぎないため、20%の小幅なウェイトアップにとどまります。逆の場合も同じであり、炭素排出量の多いエネルギー企業が、最下位の十分位数に入っている場合、90%のウェイトダウンとなりますが、同じ状況のメディア企業では15%のウェイトダウンにとどまります(図表1参照)。このように、企業は指数における全体的な地位を向上させるため、炭素排出量を開示し、可能な範囲内で脱炭素化に取り組むことが奨励されます。

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アジアの取引時間中におけるS&P 500®先物及びダウ・ジョーンズ工業株平均®先物の利便性

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Tianyin Cheng

Senior Director, Strategy Indices

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Izzy Wang

Analyst, Strategy Indices

グローバル・サプライチェーンの分散化、資本市場の規制緩和、及びテク ノロジーの進歩などを背景に、グローバル市場の統合が進んでいます。グ ローバル市場の相互関係が強まるに従い、市場リターンの連動性も高まっ ており、特に危機発生時にはそうした傾向が顕著に見られます。こうした 市場環境下において、ポートフォリオ・ヘッジやリスク管理の重要が一層 高まっています。

一方、価格透明性や流動性の向上が求められている中で、上場デリバティ ブの取引量の増加が続いており、投資家は上場デリバティブをポートフォ リオに効率的に統合する方法を模索しています。

本稿では、アジアの投資家がポートフォリオ・ヘッジやリスク管理を行う 上で、S&P 500 先物及びダウ・ジョーンズ工業株平均(DJIA)先物が有用 なツールであるかどうかを検証します。S&P 500 やダウ・ジョーンズ工業 株平均は、オプション、上場投資信託(ETF)、ミューチュアル・ファン ドなど複数の分野をカバーしていますが、本稿では研究対象を先物に限定 し、アジア取引時間中の取引だけに注目します。ここでは、以下の指標を 通じて S&P 500 先物及びダウ・ジョーンズ工業株平均先物の利便性を検証 します。

  • 流動性:アジア取引時間1における 2 つの米国株価指数先物の米ドル 建て取引総額。
  • 市場の連動性:2 つの米国株価指数先物と 7 つのアジア主要株価指数
    先物の相関(アジア取引時間終了時における先物価格の日々のリター ンを基準とする)。

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TalkingPoints: ESG要因をより有意義に活用する方法

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Mona Naqvi

Global Head of ESG Capital Markets Strategy, S&P Global

環境・社会・ガバナンス(ESG)要因を重視するファンドは、そう でないファンドをアウトパフォームしています。こうした中で、 S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスの開発したツールを用いてポ ートフォリオに ESG 要因を組み込みたいと考える投資家が増えてい ます。

新型コロナウイルスの影響によって市場のボラティリティが上昇す る中で、ESG 要因の重要性が明らかになりました。これを受け、投 資家の間では持続可能性テーマに対する需要が高まっており、それ ぞれの価値観に沿った投資対象をポートフォリオに組み入れ、リス ク調整後リターンを高めたいと考える投資家が増えています。同時 に、企業の行動や振る舞いに対する透明性が高まっており、社会全 体にとって重要な問題に対する世論が高まっている中で、投資家は データやリサーチ結果を活用して ESG 要因へのエクスポージャーを 高める手段を模索しています。

本稿では、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス(S&P DJI)の北 米地域における ESG 指数戦略の責任者である Mona Naqvi が、ESG 要因の財務的重要性と、その主な評価方法について説明します。 ESG 要因をポートフォリオ構築の主な基礎的要素として位置づける ことの適切性について検証します。

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