S&P 500 構成企業の海外売上高比率は43.2%に減少し、2003年以降で最も低い水準となった

ニューヨーク、2017 年 7 月 20 日:S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは本日、2016 年の詳細な財務情報を発 表した S&P 500®構成企業に関して、総売上高に占める海外売上高の割合が 2003 年の水準まで減少したと 発表しました。

S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスの S&P 500 構成企業の年次海外売上高レポートによると、S&P 500®構成 企業が米国外で製造・販売した商品やサービスの割合は 2016 年に 43.2%となり、2015 年の 44.3%、2014 年の 47.8%、2009 年~2013 年の平均である 46%をそれぞれ下回りました。2003 年は 41.8%でした。 本レポートの詳細は以下の通りです:

地域別の内訳

  • S&P 500 構成企業のアジアでの売上高は、売上高全体の 8.46%を占め、2015 年の 6.77%、2014 年の 7.80%から増加しました。
  • 欧州の売上高比率は引き続き増加しましたが、アジアを下回り、地域別の売上高比率では第 2 位に転 落しました。2016 年の欧州の売上高比率は 8.13%となり、2015 年の 7.79%及び 2014 年の 7.46%から増 加しました。英国(欧州の売上高の一部)の売上高比率は 2015 年に 1.86%に増加しましたが、2016 年 には 1.10%に減少しました。英国の売上高比率は 2014 年に 0.89%、2013 年に 1.12%、2012 年に 1.73% でした。
  • 日本の売上高比率は 1.52%になり、2015 年の 1.15%から増加しました。
  • メキシコの売上高比率は 0.12%となり、2015 年の 0.26%から減少しました。
  • カナダの売上高比率は 2016 年に 2.67%に回復しました。2015 年の売上高比率は 1.17%であり、2014 年の 3.51%から大幅に減少しましたが、2016 年には回復しました。石油関連の売上高が 2016 年の増 加に大きく貢献したと思われます。


セクター分析

  • エネルギー・セクターについては、米国内での売上高が減少する中で、海外売上高比率が引き続き全 セクターの中で最も高くなっています。同セクターの 2016 年の海外売上高比率は 58.8%となり、2015 年 の 57.88%及び 2014 年の 56.23%から増加しました。
  • 情報技術セクターの海外売上高比率は 2016 年に 57.15%となり、2015 年の 57.78%から減少しました。 2014 年の海外売上高比率は 59.39%でした。
  • 海外売上高のセクター別内訳では、生活必需品セクターが 18.49%を占め、2015 年の 14.08%から増加 しました。生活必需品セクターの割合は 2016 年に情報技術セクターの割合を上回りました。

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