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2026年10月の米国株式市場の振り返り

2026 年 9 月の米国株式市場の振り返り

2026年7月の米国株式市場の振り返り

2026年8月の米国株式市場の振り返り

2026年6月の米国株式市場の振り返り

2026年10月の米国株式市場の振り返り

市場概況

10月の米国株式市場は下落しました。人工知能(AI)関連銘柄への投資の持続性に対する懸念が、テクノロジー関連の大型株の重荷となりました。S&P 500指数は月間で0.9%下落し、年初来の上昇率は11.8%に縮小しました。主要株価指数の下落幅は小幅にとどまりましたが、その背後では相場のけん引役が大きく入れ替わりました。それまで市場を主導してきた超大型株やグロース株が軟調となる一方、小型株やディフェンシブ色の強いセクターは上昇しました。

10月は、主要株価指数がマイナスのリターンとなったものの、大型株の幅広い銘柄に上昇が広がり、相場の裾野が拡大しました。S&P 500均等加重指数は10月に5.0%上昇し、時価総額加重ベースのS&P 500指数を約6パーセントポイント上回りました。この月間アウトパフォーム幅は2009年4月以来最大となりました。一方、S&P 500トップ50は3.3%下落しました。

こうした物色対象のシフトは、中小型株にも波及しました。S&P 中型株 400指数は1.9%上昇し、S&P 小型株 600指数は3.2%上昇しました。小型株の年初来リターンは17.7%と、時価総額別の主要株式セグメントの中で引き続き最も高く、中型株が12.0%でこれに続きました。いずれも同期間のS&P 500指数をアウトパフォームしました。

セクター別・業種別動向

超大型グロース株から他の銘柄への幅広い資金シフトが進む中、9月には情報技術セクターが好調だったものの、10月にはセクター別のパフォーマンスの優劣が逆転しました。アルファベットの株価は期待外れの第3四半期決算を受けて下落しました。また、メタの借入拡大やAIインフラ投資がキャッシュフローに及ぼす影響への懸念も重荷となり、コミュニケーション・サービスセクターは15.1%下落しました。同様に、ハイパースケーラー(大規模クラウドサービス事業者)の収益性や巨額のAIインフラ投資の持続可能性に対する懸念が再燃したことから、情報技術セクターも6.8%下落しました。下落したのはこの2セクターのみでした。

一方、エネルギーセクターは14.0%上昇し、S&P 500指数の構成セクターの中で最も高い上昇率を記録しました。これにより、年初来の上昇率は59.9%に拡大しました。また、生活必需品セクターは11.6%、公益事業セクターは10.2%上昇しました。

こうしたセクター別の動向には、上昇銘柄の裾野の広がりに加え、AI関連銘柄への投資、中東紛争、インフレ、中央銀行の金融政策の先行きを巡る不透明感を背景とした、投資資金の大幅なシフトが反映されました。特に、10月は9月と正反対の展開となりました。9月に上昇した唯一の2セクターであった情報技術とコミュニケーション・サービスは、10月には下落した唯一の2セクターとなった一方、9月に下落したすべてのセクターが10月には反発しました。

ファクター

市場ではグロース志向やリスクの高いファクター指数から他の指数への資金シフトが進み、ディフェンシブ、インカム重視、バリューの各ファクターが好調なパフォーマンスを示しました。配当貴族は9.4%、低ボラティリティは8.9%、バリューは4.9%、GARPは3.2%上昇しました。

一方、モメンタムは10.0%、ピュア・グロースは9.1%、ハイベータは8.8%、グロースは5.4%下落しました。

ファクター指数間のパフォーマンス格差は9月から拡大し、グロース系ファクターとディフェンシブ系ファクターの優劣が一段と鮮明になりました。

ボラティリティと銘柄間格差

決算発表シーズンを控え、ボラティリティと銘柄間のリターン格差が拡大しました。VIX指数は前月末比3.08ポイント上昇して19.42となり、10月30日には日中の高値である23.93を記録しました。また、Cboe S&P 500構成銘柄ボラティリティ指数(VIXEQ)は2.47ポイント上昇して42.3となり、個別銘柄レベルで予想変動率が高まっていることを示しました。

実現ディスパージョンとインプライド・ディスパージョンはいずれも上昇しました。S&P 500 30日実現ディスパージョン指数は13.72ポイント上昇して45.24となり、Cboe S&P 500ディスパージョン指数(DSPX®)は1.18ポイント上昇して37.43で10月を終えました。S&P 500指数の暦月ベースのディスパージョンは44%に達し、過去の観測値の95パーセンタイルを上回りました。一方、銘柄間の相関は低水準にとどまりました。こうした状況は、個別銘柄間のパフォーマンス格差が拡大し、主要株価指数の小幅な動きの背後で物色対象の大幅なシフトが進む市場環境を反映したものでした。

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