概要
- S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスは2002年にSPIVA米国スコアカードを最 初に発行しました。それ以来、このスコアカードはパッシブ運用とアクティブ運 用の議論において高い注目を集める調査となっています。弊社はこれまで長 年にわたって積み上げてきた経験を生かし、ここ数年でスコアカードの対象 をオーストラリア、カナダ、欧州、インド、南アフリカ、ラテンアメリカ、そして日 本に拡充しました。このレポートでは、主にSPIVA日本スコアカードの結果を 紹介しています。このレポートにより、パッシブ運用とアクティブ運用に関する 議論が決着するわけではありませんが、各市場セグメントの中でどちらの運 用戦略が有効に機能したかを調査することにより、有益な情報を提供できる ものと期待しています。
- SPIVA日本スコアカードでは、アクティブに運用されている日本の投資信託 についてそれぞれのベンチマーク指数に対するパフォーマンスを1年、3年、 5年、10年の投資期間にわたり報告します。このスコアカードでは、798以上 の日本の大型株、中型株、小型株の株式投資信託についてリターンを評価 しました。また、グローバル市場、国際市場、新興国市場、及び北米市場を 投資対象とする656以上の国際株式型ファンドについてもリターンを評価し ました。
- 内株式ファンド:2018年6月末までの12ヶ月間で、S&P/TOPIX 150指数 及びS&P日本中小型株指数は、それぞれ8.4%及び11.1%の上昇となりまし た。同時期に、日本の大型株ファンドの71%及び日本の中小型株ファンドの 83%がそれぞれのベンチマークのリターンを上回り、平均リターンはそれぞ れ11.7%及び21.3%となりました。
過去10年の期間では、日本の大型株ファンドの50%以上、及び中小型株フ ァンドの60%以上がそれぞれのベンチマークを絶対ベース及びリスク調整後 ベースでアンダーパフォームしました。それにもかかわらず、均等加重及び 資産加重のファンド・リターンは同期間にそれぞれのベンチマークのリターン を上回りました。 国内株式ファンドのパ