新型コロナウイルスのパンデミックによって経済や社会に大きな影響が及んでいる中で、商業用不動産業界においてここ数年にわたり続いている新たなトレンドが加速しています。米国のREIT業界ではこれまで、小売、オフィス、及び住宅などのセクターが主流となっていましたが、最近では特殊REITの割合が高まっており、特にデータ・センターや携帯電話基地局を保有する特殊REITが増えています。
2015 年 12 月 31 日時点において、データ・センター、携帯電話基地局、及び産業用 REIT は合計でダウ・ジョーン ズ・エクイティ・オール・リート指数(米国エクイティ REIT をカバーする広範な指数)の 17%を占めていまし た。この割合は、2019 年末までに 30%に上昇し、2020 年 5 月末時点では 42%以上となっています。一方、小売 REIT の割合は 19%から 5%に低下しました。