2022年上半期には、サプライチェーンの混乱、インフレに伴う利上げ、及び地政学的緊張の高まりを背景に市場センチメントが悪化し、複雑な投資環境が続きました。S&P 500®は20%下落し、上半期としては1970年以降で最大の下落率となりました。S&P DJIの他の米国株価指数や他社の米国株価指数にはどのような影響があったでしょうか?このブログでは、S&P DJIの様々な米国株価指数とCRSP 株価指数の絶対パフォーマンスと相対パフォーマンスを時価総額セグメントごとに比較・分析します。
S&P コンポジット1500®指数は、S&P 500、S&P 中型株400®指数、及びS&P 小型株600®指数を組み合わせた浮動株調整後時価総額加重指数であり、米国株式市場の時価総額の約90%をカバーしています。しかし、米国株式市場全体に連動することを目指す指数はS&P 1500®指数だけではなく、CRSP 米国総合指数も同じような目的を持っています。
図表1に示されているように、S&P 1500指数は様々な期間においてCRSP 米国総合指数をアウトパフォームしています。時価総額別で見ても、S&P 1500指数を構成するS&P 500、S&P 中型株400®指数、及びS&P 小型株600®指数は複数の期間(主に年初来と1年間)において、それぞれに相当するCRSP 株価指数をアウトパフォームしています。
