レーティング・エバリュエーション・サービス(RES)とは

 

企業戦略が信用力に及ぼす影響についての事前評価をお手伝いします。

経営陣は、企業戦略を策定する際、その戦略が自社の信用力にどのような影響を与えうるかについて、事前に想定しておきたいと考えるでしょう。大規模な資本政策、企業買収、債務の管理、事業再編、発行有価証券の種類変更など、様々な戦略の選択肢は、結果的に自社の信用力に重大な帰結をもたらすことがあります。S&P グローバル・レーティングのレーティング・エバリュエーション・サービス (RES) は、考えうる信用力への影響を把握する手助けとなります。

有用な分析が、意思決定をサポート

レーティング・エバリュエーション・サービス (RES) は、企業が検討している戦略が自社の信用力にあたえる潜在的な影響について、S&P のアナリストが機密事項として分析し、評価するサービスです。企業は想定しうる信用力への影響を、戦略を実行する前に評価することができ、分析結果をもとに、全体の戦略と照らしあわせてより有効的な判断をすることが可能となります。戦略の選択肢が1つの場合に限らず、複数ある場合での意思決定において、非常に有益なサービスです。

 

企業から提供された戦略シナリオに基づき分析

RES では、たとえば債券や株、現金の組合せなど、企業から提供された仮想戦略シナリオに基づき、S&P のレーティング・エバリュエーション委員会が分析し、その評価と想定される格付け結果をそれぞれ提供いたします。RES におけるプロセスやその分析結果は機密事項ですので、外部に漏れることはありません。

ご活用方法

レーティング・エバリュエーション・サービス 

レーティング・エバリュエーション・サービス (RES) は、格付け取得企業のみならず、格付けを取得していない企業もご利用いただけます。これまでに、以下のような状況において格付けに及ぼす潜在的な影響を事前に評価するうえで、RES が利用されています。

  • 企業の買収・合併
  • 資金調達の代替案、社債の追加発行の検討
  • インフラ、官民パートナーシップ事業
  • 資産や事業の売却
  • 自社株買い、配当
  • 持株会社、系列会社等の設立
  • 資本増強 (シニア債、劣後債、普通株、優先株の配分など)
  • リスクベースの内部資本配分 (対事業部門、リスクの種類)
  • コマーシャル・ペーパー・プログラムなどの新しい資金調達手法

なお、RESは信用格付ではなく、コンサルティングや助言サービスでもありません。

企業合併、買収 (M&A) のケース

国内の A 保険会社は、米国の有名な保険会社の友好的買収を検討していました。この買収により、A 社は新たな収益源の確保のみならず、さらなるリスク分散が可能になると考えていましたが、経営陣と取締役は、自社の信用格付けへの影響について懸念していました。取引実行前に、A 社は、社債・株式の追加発行、現金払いなど、いくつかの資金調達手段の仮想シナリオを S&P グローバル・レーティングに提供し、レーティング・エバリュエーション・サービス(RES)を利用しました。A 社の経営陣はそれぞれの資金調達シナリオに対する、想定される格付けとその根拠についてのフィードバックを得て、資金調達手段についての意思決定の一助としてその情報を利用し、信用力に与える潜在的な影響についてステークホルダーに説明する際にも活用しました。

 

RESの結果を第三者に開示するためには、 所定の守秘義務契約書を事前にご提出いただくなど一定の条件を満たす必要があります。詳細についてはお問い合わせください。

ハイブリッド証券発行のケース

格付け取得企業である公益事業会社 B 社は、検討しているハイブリッド証券における資本性評価についてのフィードバックを得るためにレーティング・エバリュエーション・サービスを利用しました。B 社は、そのハイブリッド証券の資本性が“高資本性”、“中資本性”もしくは“低資本性”のいずれに該当するのかについて明確化したいと考えていました。S&Pグローバル・レーティング は、B 社が検討しているハイブリッド証券の社債要項等に基づき分析・評価を行い、当該証券の想定される格付けや自社への信用力への影響、資本性についてB 社にフィードバックを行いました。B 社は、資本性評価についての理解を深めたうえで、ハイブリッド証券の発行を検討することができました。

信用格付けとローン格付けを初めて取得するケース

東南アジアにおける事業拡大のため、株式非公開の小売企業 C 社は追加的な資金の借り入れを検討していました。初の試みとして、C 社はシニア・ローンとハイイールド債の組合せを検討し、なかでもシニア・ローンの金額を最大化したいと考えていました。また、低金利環境とシンジケート・ローン市場の変動金利枠組みの恩恵を最大限享受できるように、自社の信用格付けよりも高いローン格付けの取得を希望していました。C 社は過去に格付けを取得したことがないため、レーティング・エバリュエーション・サービス (RES) を利用し、C 社が作成した仮想シナリオに基づき、想定しうる信用格付けについてのフィードバックを受けました。C 社とその提携銀行団は RES の結果を活用、資金調達の選択肢ごとの試算を行い、資金調達手段についての最終判断を下しました。

非中核事業の分社化のケース

テクノロジー企業 D 社の経営陣は、主要事業の一つを分社化し株式公開する必要に迫られていました。この分社化計画は、各事業の競争力に焦点をあてて成長を促すという D 社の戦略にも合致するものでした。D 社の経営陣は、母体となる D 社と新会社の信用力にどのような影響を与えるのかについて、取締役会で提案する前に理解を深めたいと考えていました。D 社はレーティング・エバリュエーション・サービス (RES) を利用し、D 社が準備した仮想シナリオに基づき、両社の想定される格付けと評価についてフィードバックを受けました。D 社は、RES の分析評価も考慮に入れたうえで、D 社が債務と株式の最適な組合せと考える資本構成について意思決定を行いました。

事業再編のケース

昨今の度重なる企業買収や事業拡大期を経て、大手企業 E 社の取締役会は子会社の統合を検討しており、業務運営上の必須事項と将来の資金調達を考慮した最適な組織再編計画の策定を経営陣に指示しました。取締役会は、特に組織再編後の資金調達コストを考慮し自社の信用力への影響について懸念していました。E 社はレーティング・エバリュエーション・サービス (RES) を利用し、S&Pグローバル・レーティング は E 社から提供された異なる二通りの組織再編シナリオに基づき、各シナリオに対する分析と評価についてフィードバックを行いました。

プロジェクト・ファイナンス/インフラ事業のケース

エネルギー開発企業の F 社は、大都市での高まるエネルギー需要に応じるため、低価格で安全なクリーンエネルギー発電所の建設を計画し、環境に関する必要な承認を取得しました。F 社の経営陣は、建設費用の資金調達手段を検討する際に、会社の信用力を落とさずに債務/株式の配分の最適化をするという取締役会の方針も考慮にいれました。F 社はレーティング・エバリュエーション・サービス (RES) を依頼し、F 社が作成した資金調達についての仮想シナリオを S&P に示しました。RES が提供する各シナリオについての評価と分析結果は、F 社の経営陣が取締役会の方針に最も適した選択をするための手助けとなりました。

RES in Action

 

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レーティング・エバリュエーション・サービス(RES)

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